快適職場推進計画認定事業場5月分発表

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快適職場推進計画認定事業場が発表されました。
http://www.jaish.gr.jp/user/anzen/sho/sho_06.html

もともとこの快適職場推進計画、安全衛生法71条2にある「事業主は・・・快適な職場環境を形成するように努めなければならない」に沿って進められるものです。計画に沿って進めることのメリットは

・労働災害の防止に寄与する
・万一労働災害が発生してしまったとしても、会社側を有利にする要素となる
・快適職場作りに取り組んでいることをアピールでき、採用にも効果的
労働保険料が最大45%安くなる (労災保険の特例メリット制の対象)
職場改善用機器整備等助成金の対象となる

その他以下はアンケート結果からですが
・費用と同等かそれ以上の効果があった 89.2%
・職場での安心感、満足感が向上した   48.8%

とのこと。助成金の内容、認定を受けた対策内容などを調べてみたいと思います。

◆事業主が講じなければならない安全配慮義務
・労働者が生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、
 必要な配慮をする (労働契約法5条)
・安全衛生管理体制を整える
 (安全衛生管理者、委員会、産業医等。安衛法10条以下)
・労働者の安全、健康障害を防止する措置を講じる 
 (爆発、発火、掘削、墜落、崩壊の防止。通路の保全、換気、採光確保等。
 安衛法20条以下)
・機械、有害物に関する規制 (安衛法 37条以下)
・安全衛生教育 (安衛法 59条以下)
・健康の保持増進のための措置 (健康診断、環境測定他 安衛法 65条以下)
・快適な職場環境を形成するよう努める (安衛法 71条2)

◆快適職場推進計画と、その実施例
・都道府県快適職場推進センターを経由して都道府県労働局長に提出し、認定を受けます。

過去の実施例は
【快適な作業環境の維持】
・天井に排気口を設け、熱気や臭いを排気する。
・排気ダクトにビニールカーテンを設け有機溶剤のにおいを解消
・部屋の一室を仕切り、換気扇でタバコの煙を排出。喫煙室を作成
・圧搾空気の吹き付けにより靴についた泥を落とす。事務所内にホコリを入れないように。
・夏場温度と湿度が上がるため、冷房設備と十分な広さを確保
・熱を発生させる工程を囲い、ダクトで熱気を排出する
・熱中症対策として製氷機や冷水気、おしぼり、塩などを用意
・電話番号案内でのどが渇くため、加湿器を設置
・自由に向きを変えられるスポットクーラーを設置
・事務所の明るさを十分に確保し、証明にグレア防止用パネルを設置
・縦型の窓、内装も明るい色にし、十分な明るさを確保
・手元作業をしやすくするために移動式スポットライトを利用できるように
・工場に天窓を設けて、明るくする
・コンプレッサーを別室に設置、さらに低騒音型に変更
・高速プレス機を遮音材を使った二重防音ブースで囲った
・プリンターを一箇所に集め、カバーで囲い印刷時の騒音を軽減
・空圧配管、電気配管を埋設。配線類が短くなり作業効率が上昇
・人と荷物の通路を区別し、分かりやすく床の色を分ける
【作業方法を改善する措置】
・床にパレットを敷き、作業面の高さを調節
・昇降式の部品棚を導入して、楽な姿勢で部品が取り出せるようにした
・肘置き兼フロントカバーを設置し、肘をつきながら作業できるようにした
・製品を塗装ブースに運ぶ助力装置を導入した
・人力ジャッキから電動ジャッキに変更
・伸び縮みするレールを使い製品を運ぶ
・もちあげを、バキュームホイストを使い、楽に運搬できるように変更
・ベルトコンベアー方式から、机の上で自分のペースで作業できるように。緊張緩和
・組み立て時、部品の扱い方を写真で示したり、文字を大きくしたりして分かりやすく変更
・機械の状態が一目で分かるよう、運転・停止・材料待ちなど色分けしたカードをつける
・アナログの計測器をデジタルに変更
【疲労回復を図るための施設の設置整備】
・休憩室を増設、横になれるように変更
・休憩室に、机、椅子、ポットを設置
・浴室を完備
・洗濯機、乾燥機を設置
・卓球台、フィットネスジムを設置
・工場の周りに緑地を整備
【その他快適な職場環境を形成するための措置】
・洗面設備を備えた女子更衣室を設置
・健康に配慮した食堂、樹木あるスペースを意識した食堂など
・気分が悪くなった時用の仮眠ベッド
・ホールに地元の風景画を飾り、リラックスできるようにした
・貸しCDやビデオ、喫茶が利用できるリラックスルームを設置
・保育室の設置
http://www.jaish.gr.jp/user/anzen/sho/ankz02.htm

◆計画推進により効果があった項目
・安全衛生に関するもの
 従業員の安全衛生に対する関心の向上  73.4%
 整理整頓の推進                63.9%
 経営者の安全衛生に対する関心の向上  53.1%
 職場で不安全状態の減少           33.7%
 職場での疲労感の減少            31.2%
 ルール、標準の遵守状況の向上        31.1%

・職場全体に関するもの
 職場での安心感、満足感の向上       48.8%
 作業の生産性向上               44.1%
 企業イメージの向上               35.1%
 職場での人間関係の向上           24.7%
 製品の品質やサービスの向上         22.3%
http://www.jaish.gr.jp/user/anzen/sho/sho_13_01.html#01

◆職場改善用機器整備助成金
中小企業者(資本金1億円以下または労働者数300人以下) で
労働者数50人未満の事業場について
快適職場の形成を推進することを資金援助するもの
上記のような機器整備に要する費用1/3を限度とし、1事業所上限200万円を助成。
http://www.jisha.or.jp/consulting/cyuusyou_kochira/tanpopo/kaiteki/index.html

なお、計画するときには
①人間中心の作業計画をたてる(作業、効率優先ではなく、人に無理ない計画にする)
②労働者の参加による取り組み
③適切な作業時間(残業時間、一連続作業時間が長くならないように)
④無理ない作業姿勢
⑤快適な作業環境(採光、騒音、温度などは効率に影響します)
⑥個人差への配慮(身長や、温度差、バリアフリーなど個人の差に配慮する)
などに気を使いながら作成するようにしましょう。

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